2月10日(水)平成27年度第二回目の研究交流会が開かれました。
本校を会場に、小学校の授業から児童の学習の様子や実態を観ると共に、今年度の活動について振り返り、次年度の方針や計画について話し合いました。
Ⅰ 授業公開(5校時目)
1年生「算数」どんな式になるかな 2年生「国語」音や様子あらわす言葉
3年生「算数」□を使った式と図 4年生「国語」熟語のでき方
5年生「算数」角柱と円柱 6年生「算数」算数を使って考えよう
Ⅱ 全体会
ⅰ 各校児童生徒に実態について
学校毎に児童生徒の様子や課題、取り組みについて交流
ⅱ 活動報告
4つのプロジェクト①学びプロジェクト②ハートプロジェクト③健康プロジェクト④PTA・地域プロジェクトから、今年度の活動報告
Ⅲ 研究協議
4つのプロジェクトで今年度の反省と来年度の計画
Ⅳ 親睦交流会
三校教職員で親睦を深めました。ゲーム担当は中学校、クイズで盛り上がりました。
【小中連携の成果として】
1 学習指導に関わって
校内授業研において、小中教員が相互に参加、指導案検討、研究授業と研究協議に参加しています。また、交流授業とし て、中学校の先生が小学校で授業(乗り入れ)により、学びの広がりや深まりが見られます。
学力検査(NRT)の結果分析から、船小ではほとんどの学年で全国平均を上回り、昨年度より学力が向上しました。また、 中学校では、授業へ意欲的に取り組む生徒が増えているという報告もありました。宿題、家庭学習の指導も小中で継続し て力を入れています。
「礼文検定」は、児童生徒の基礎的基本的学習内容の定着のため重要な取り組みになっています。確実な定着のため、 効果的な活用の工夫がされています。
2 生活指導に関わって
子ども達は、落ち着いて学校生活を送っています。児童・保護者のアンケートの結果からも、学校、授業が楽しい子は9割 に達しています。
児童会、生徒会を中心に児童生徒の交流が深められています。学芸会や学校祭などの行事に多くの子ども達、教職員が 集まり応援しています。
全校仲良く生活していることが、船泊地区の子ども達の様子ですが、大きなトラブルなどが少ない分、手をかけ過ぎないよ う配慮が必要であるとは共通の認識です。
体力づくりの取り組みにより、体力テストの結果や陸上記録会等、具体的な数値に表れてきました。また、課題(柔軟性、 瞬発力)も見えてきました。
3 家庭・地域との連携
PTA活動において、交流会、研修会等、合同で行うことによって、保護者のつながりが広がっています。そもそも保護者は 小中つながっているわけですから、独自の活動を保障しつつ、子育て・教育での協働を進めてきました。
子ども達のために学ぶ、共に活動する、多くの保護者が生き生きと参加していることが船泊地区の財産です。 子育て・教育を学ぶ場として、「語り合い・学び合い」の活動を大切に、地域ぐるみで「親育ち・教師ち」をさらに進めます。
◎連携から一貫へ~研究から実践へ
礼文・船泊は、地域住民・保護者の温かい見守りにより子ども達が伸び伸びと活動しています。また、行政の支援により町ぐるみで子どもを育てる環境があります。
この恵まれた教育環境の中で、学校は、地域・保護者の期待に応え質の高い教育を創り出すために、教師としての実践的指導力を高めることが求められています。
これまでの取り組みの成果を、日常実践につなげていくことが重要です。机上の研究も大切ですが、実践に生かしていくことです。
これまでの財産を生かし、連携の留まらず、学力や体力の実態や課題、その解決のため、以下を基本方向として考えていきたいと思います。
◇ 9年間の「学びを紡ぐ」一貫教育をめざす共通実践を進めること
◇ 社会で生きて働く力を育てるため、学び方を身につけ、生き方を考えさせること
◇ 豊かな教育環境を生かし、地域に根ざした教育を、地域・保護者と共に学び合い、充実・発展させること
教職員の協働の意識の高さは、礼文型教育連携を進めてきた成果であり、地域住民・行政、保護者の支えによるものでは、と感じています。
では、生きる力を育むため、「どこで、どうつながるか」、礼文型教育連携10年の節目に、子どもをとらえ、その視点を見出していきたいと思います。